レナリスファーマ、アジア全域での腎臓病治療の進展に60億円のシリーズA資金調達を完了

Catalys PacificとSR Oneの共同出資により、IgA腎症に対するスパルセンタンの日本およびアジア諸国における開発を推進

 

レナリスファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:BTスリングスビー、以下「レナリスファーマ」)は、シリーズAラウンドで60億円の資金調達を完了しましたことをお知らせいたします。当社は、日本およびアジアの患者さんに顕在する腎疾患管理ニーズに対応する革新的な治療薬の研究開発を展開しています。本資金調達ラウンドは、Catalys Pacific及びSR Oneが主導し、加えて、JPSグロース・インベストメント投資事業有限責任組合、三井住友信託銀行株式会社、ジャパン・コ・インベスト4号投資事業有限責任組合、NVCC 9号投資事業有限責任組合、も参加致しました。

 

本シリーズAの資金調達により、レナリスファーマはIgA腎症(IgAN)の有望な治療薬であるスパルセンタン(sparsentan)の第III相臨床試験を推進します。IgA腎症は、日本およびアジア全域でも主要な腎臓病であることが知られており、現時点でIgA腎症を適応症とした薬剤は存在しません。2024年1月、レナリスファーマはTravere Therapeutics, Inc.とのライセンス契約により、スパルセンタンの日本及びアジア諸国における独占的開発販売権を獲得しました。さらに2024年4月、レナリスファーマは独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)にスパルセンタンの臨床試験治験届を提出し、現在治験開始の準備を進めています。2024年第2四半期に日本で非盲検単群試験を開始し、2025年後半に尿蛋白/クレアチニン比の評価結果を得る予定です。本試験により、日本のIgA腎症患者さんにとって待望の治療選択肢を提供できることを目指し、事業を推進して参ります。

 

レナリスファーマのファウンダー兼CEOであり、Catalys Pacificのファウンダー兼マネージング・ディレクターであるBT スリングスビー氏は、「レナリスファーマは、全世界と比較して、日本とアジアで拡大する患者さんの医療格差に対応する革新的な治療薬の開発に取り組んでいます。IgA 腎症に対するスパルセンタンをはじめとして医療の進歩と患者さんの生活を変革する新薬を世に送り出すことを最も重要な目標としています。」とコメントしています。

 

「SR Oneは、起業家と積極的に提携し、革新的なバイオテクノロジー企業の設立を全面的に支援することを誇りに思います。今回、革新的な腎疾患治療薬のパイプライン開発を推し進めるレナリスファーマと連携できることを嬉しく思っています。私たちのレナリスファーマへの投資は、日本およびアジア全域の患者さんのために切望されている新薬を開発するレナリスファーマの能力に対する私たちの自信の表れです。」と、SR Oneのマネージング・パートナーであるラジーヴ・ダドー氏はコメントしています。

 

レナリスファーマ株式会社について

レナリスファーマは、日本およびアジアの患者さんの腎臓病管理におけるアンメットニーズを満たす革新的な治療薬の開発に取り組んでいる研究開発型製薬企業です。日本を拠点として、Catalys Pacific及びSR Oneにより設立され、昨今増加の一途を辿っている「ドラッグ・ロス」の課題に対し、日本およびアジアテリトリーの腎臓病患者に対して新規治療へのアクセスの橋渡し役を担うことで、より良い医療を届けることを目指しています。

 

Catalys Pacificについて

キャタリスパシフィックは、創薬ベンチャーへの投資を通じて、世界中の患者さんに革新的な治療薬を提供する、ライフサイエンス分野に特化したグローバルベンチャーキャピタルです。アカデミア、ベンチャーキャピタルおよび製薬業界と密に連携する起業家と投資家で組成されたチームが率いています。当社は、日本と米国西海岸を拠点に事業運営をしています。詳細はcatalyspacific.comをご参照ください。

 

SR Oneについて

SR Oneは米国に拠点を置くバイオテクノロジー投資会社であり、起業家や投資パートナーと協力し、エリートバイオテクノロジー企業の設立を目指しています。SR Oneの使命は、革新的な技術や科学的発見を、アンメット・メディカル・ニーズの高い患者さんに利益をもたらす可能性のある次世代医薬品に変換することです。詳細はwww.srone.comをご参照ください。

 

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